2018年3月16日(金)~18日(日)の3日間にわたって駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にて開催しました「日本トリムPresents 第10回全国女子選抜フットサル大会」は、18日の決勝戦、福井県選抜(北信越地域代表)とのPK戦を制した兵庫県選抜(関西地域代表)が、3年ぶり5度目の優勝(過去最多)に輝きました。
準決勝第1試合 兵庫県選抜 3-3 (PK3-1) 東京都選抜
前回大会出場を逃した兵庫県選抜は、強豪揃いのCグループで3連勝し1次ラウンドを1位通過。準決勝は、Aグループを同じく3連勝し1位通過した東京都選抜(開催地)との対戦となった。
兵庫県選抜は試合開始早々に3点を叩き込み主導権を握る。しかし、その後は東京都選抜も兵庫県選抜の攻撃に対応しはじめ前半を3-0で折り返す。後半、途中からパワープレーに出た東京都選抜がドラマを起こした。残り4分、東京都選抜No.14藤田実桜選手が反撃ののろしを上げる得点を決めると、残り1分、残り20秒とたてつづけに東京都選抜No.6勝俣里穂選手が得点を決め同点に追いつく。そのままホイッスルが鳴り、試合はPK戦へと委ねられた。
先攻は兵庫県選抜。1人目、2人目と着実に決め東京都選抜にプレッシャーをかける。後攻の東京都選抜2人目がゴールを外し、兵庫県選抜3人目が決め決勝進出を決めた。
兵庫県選抜は、過去7大会出場し全てにおいて決勝まで駒を進めており、今回その記録をまたひとつ伸ばした。
準決勝第2試合 埼玉県選抜 1-5 福井県選抜
準決勝もう1試合は、3年ぶり5回目の出場となった埼玉県選抜(関東地域第1代表)と、6年連続6回目の福井県選抜の対戦となった。
埼玉県選抜は、過去4大会とも1次ラウンドで敗退。今回は愛媛、鹿児島、岡山を相手に2勝1分勝点7でBグループ1位となり初の決勝ラウンド進出を決めた。一方、Cグループ2位となり他のグループ2位との成績でワイルドカードを手にした福井県選抜は、過去4大会連続第3位と決勝ラウンドに進出するも準決勝敗退に喫しており、なんとしても勝ちたい1戦。
福井県選抜は試合開始早々から怒涛の攻撃を仕掛け、前半だけで4点を奪う。後半は埼玉県選抜も粘りを見せ残り2分にNo.11吉川紗代選手が1点を返すが、後半にも1点を加えた福井県選抜がトータル5-1で埼玉県選抜に勝利した。
決勝 兵庫県選抜 2-2(PK4-3) 福井県選抜
記念すべき10回大会の決勝戦は、過去4度の優勝を誇る兵庫県選抜と、初の決勝進出を決めた福井県選抜の戦い。この2チームは1次ラウンドCグループで既に対戦しており、2-1で兵庫県選抜が勝利していた。
前半1分、日本女子フットサルリーグ2017得点王の兵庫県選抜No.3江口未珂選手が得点を決めると、福井県選抜No.9エース北川夏奈選手が負けじとばかりに1点を返す。が、すぐさま兵庫県選抜のNo.14坂田睦選手が追加点を決め、前半を2-1で折り返す。
後半2分、福井県選抜は横山姉妹の妹で16歳のNo.3横山凛花選手が今大会初ゴールでこの試合を振り出しに戻した。「次の得点を決めたチームが優勝する」と誰もが固唾を呑み次の1点を待ち望むも、一進一退のままタイムアップを迎えた。
両チームとも3日で5試合を戦い、資力を尽くした決勝はPK戦へ。ベンチ前でともに円陣を組む。先攻は準決勝に続き兵庫県選抜。緊張感に包まれた会場で、兵庫県選抜は、1本目No.6小村美聡選手、2本目No.19若林エリ選手、3本目No.3江口未珂選手が決める。後攻福井県選抜も、No.9北川夏奈選手、No.14前田海羽選手、No.19山川里佳子選手が着実に決めサドンデスに。兵庫県選抜は4人目も続いてゴール。福井県選抜4人目のシュートは、兵庫県選抜ゴレイラNo.21山本彩加選手がシャットアウトし決着。
兵庫県選抜が最多5度目の優勝に輝いた。